理学療法士求人で履歴書に書くべき5つのポイント
第5位 適応力(Adaptability)
理学療法士は急性期・回復期・在宅・外来など勤務先によって求められるスキルが変わります。履歴書では「急性期病棟から回復期リハビリ病棟への異動に伴い、新しい治療プログラムを短期間で習得」「新規開設クリニックの立ち上げメンバーとして業務フロー整備を担当」「訪問リハビリへの転換時に評価・計画書作成を自ら学び実践」など、環境変化に柔軟に対応ことなど具体的に書くと、採用側に“即戦力で対応力がある”ことが伝わります。
第4位 ITスキル(IT Skills)
近年、理学療法士業務においてもデジタル化が進んでおり、履歴書にITスキルを詳しく書くことは強みになります。
- 電子カルテ・リハビリ記録:電子カルテの入力・評価・報告書作成を日常的に使用したことや。リハビリ記録アプリなども併用したなどで患者経過のデータ管理も経験したことを盛り込む。
- Office系ソフト:Wordで評価書・報告書、Excelで患者スケジュールや統計資料、PowerPointでカンファレンス用の症例発表資料を作成。関数やグラフ機能を用いて患者データ分析や成果報告書をまとめた経験は最近では必須の能力になります。officeの資格試験などを持っているなら記載しておきましょう
- SNS・Web活用:Instagram・Facebook・LINE公式アカウントなどでクリニックの広報や健康情報発信、イベント告知で広く用いられるようになっています。院内のSNS運用ルール作成、投稿画像の作成(Canva等使用)、アクセス数・エンゲージメントの簡易分析なども担当することができるなどはアピールになるでしょう。
- オンラインツール:ZoomやTeamsなどを活用して多職種カンファレンス・院内勉強会・学会オンライン参加の経験あり。
このように、実際に使ったツール名・業務内容・役割を書き込むと、単なる“PCが使えます”よりも具体性が増します。
第3位 コミュニケーション能力(Communication Skills)
理学療法士は多職種・患者・家族・地域との調整が不可欠です。履歴書では「患者・家族への退院前指導を年間○○件実施し、住宅改修・福祉用具選定を含む生活指導を担当」「医師・看護師・ケアマネジャーとの多職種カンファレンスに積極的に参加」「新人理学療法士・実習生への指導を担当し、教育マニュアルを作成」など、人数・件数・役割を添えて具体的に書くと、単なる“コミュニケーションが得意”ではなく“どんな場面で活かしたか”が伝わります。
第2位 具体的な業務経験(Specific Work Experience)
採用担当者が最も重視するのは、どの現場でどんな患者層をどの規模で経験してきたかです。分野別の記載例は以下の通りです:
- 介護(通所リハ・デイケア・訪問リハ)
「通所リハビリ施設にて要介護1~5の高齢者を対象に、個別機能訓練計画書の作成・評価・実施を担当(1日平均15名)。送迎業務やケアマネジャーとの連携、家族への生活指導も行い、在宅復帰率向上に貢献。」 - 外来(クリニック・整形外科)
「整形外科クリニックにてスポーツ外傷(膝前十字靭帯損傷、肩関節障害等)や慢性腰痛など幅広い症例に対応。1日平均20名の患者を担当し、運動療法・物理療法・自主トレーニング指導を実施。地域スポーツチームへのフィールドサポート活動にも参加。」 - 病院(急性期・回復期・地域包括)
「急性期総合病院にて術後早期離床・呼吸リハビリを担当。整形外科・心臓血管外科・脳外科患者の早期離床・歩行訓練を実施(年間約500件)。その後、回復期リハビリテーション病棟へ異動し、ADL向上に向けた個別・集団訓練を展開し、FIMスコア改善率を施設平均より10%向上。」 - その他科目(小児・産婦人科・在宅医療など)
「小児発達支援施設にて発達遅滞児への感覚統合療法を実施し、保護者への在宅指導プログラムを開発」「産婦人科領域で妊娠期・産褥期の骨盤底筋リハビリ指導を担当」「在宅医療チームの一員として訪問リハビリ・終末期ケアを行い、地域包括ケア会議に参画」など、特殊な領域の経験があれば強調しましょう。
第1位 将来展望(Future Vision)
将来のキャリアビジョンを、採用側に長期的な視点での貢献意欲を示すと効果的です。
例えば、「整形外科・スポーツ領域での臨床経験を活かし、今後は地域スポーツチームや学校と連携した予防活動を展開したい」「訪問・在宅リハビリの現場で培った生活期支援スキルをさらに深め、将来的には地域包括ケアのコーディネーターとして活躍したい」「クリニックのデジタル化やSNS広報に携わりながら、患者さんが利用しやすいオンライン相談・予約システム構築にも貢献したい」など、自分の経験と応募先の方向性を結びつけた将来展望を書くと“採用後の成長イメージ”が伝わります。
まとめ
理学療法士の履歴書では、自身の適応力やITスキル、コミュニケーション力、幅広い業務経験、将来のビジョンを具体的に示すことで、単なる経歴ではなく「自分の強み」を採用側に伝えることが大切です。
これにより、自分がどのように現場で貢献できるか、即戦力として期待できる人物であることを印象付けられます。